Windows7のサポート期間終了まで1年。どうしたら…?

【2019/01/17】
Windows7のサポート終了が2020年1月14日ということで、いよいよ1年を切りました。

それに伴い、Windowsのバージョンアップに関して色々な情報は出ていますが、
「では一体どうすれば?」
「バージョンアップしないといけないの?」
などなど、やらなきゃいけないとは思いつつ、重い腰が上がらないという方も多くいらっしゃるかと思います。

そこで今回は、Windows7対策をどうすればいいのか、大まかな方向性を示せればいいかと思います。ご参考になれば幸いです。

そもそも、何が困るのか?

誤解を恐れずに一言で言ってしまえば、サポート期間終了後にWindows7を使い続けた場合、
「インターネット通信で何かあっても、マイクロソフト社は一切責任持ちません!
ということです。
インターネット通信とは、インターネットで色々なサイトを見たり、ネットショッピングをしたり、メールをしたりということです。

インターネット通信を行うことで、そのパソコンはウイルスやフィッシング詐欺などの脅威にさらされています。
これらは日々新しいものが生み出されているので、対策も日々行う必要があるのです。

そのために、皆さんが時に大変な思いをする「Windows Update」で、日々セキュリティ対策の更新プログラムが提供されているのです。

さて、ここで
ウイルス対策ソフト(ウイルスバスター等)が入っていれば大丈夫じゃないの?」
という疑問があるかもしれません。
ウイルス対策ソフトだけだと検知はできても、元々Windowsに空いていた穴をすり抜けてしまうということが起きてしまいます。Windowsに空いている穴は、ウイルス対策ソフトでは埋まりません。
その穴を埋めるためには、セキュリティアップデートを行う必要があるのです。

念のため、セキュリティ対策を行わない場合、具体的には以下のようなことが起きてしまいます。

  • 個人情報の流出
  • ウイルス感染したパソコンを介して、他のパソコンの情報が盗まれる。
  • ウイルス感染したパソコンを外部のハッカーが操り、ネットワークに流れている情報を盗み取られる。

つまり、困るのは自分だけでなく、他の人や他のパソコンにも迷惑をかけることになるためにセキュリティ対策は不可欠、ということになります。

自分だけが困らないならそのままで大丈夫、ですが…

そもそもパソコンをインターネットにつないでいなければ、何も気にしなくて大丈夫です。そのままお使いいただいて結構です。

一方、パソコンをインターネットにつないでいる場合は、検討が必要です。
インターネットには、プロバイダに契約して家やオフィスから接続していると思います。
プロバイダ契約している回線に接続しているパソコンで、以下の3つの条件を満たしていれば、何かあっても困るのはご自分だけですので、アップデートしなくても他には迷惑が掛かりません。

  • インターネットにつながっているパソコンは、自分しか使わない。
  • それらのパソコンから、メールは送らない。
  • ネットショッピングもやらない。

逆に言えば、メールを使っているだけでもバージョンアップの必要があるということになります。
メールの添付ファイルでウイルス感染、なんていうことをお聞きになることがあると思います。メール送信の際、
すでにパソコンの中に住み着いているウイルスの仕業で、
勝手にウイルスが含まれる添付ファイルが添付されてメール送信され、
先方でそれが開かれて…なんてことが起きる可能性があるのです。

バージョンアップの方法は?

大きく分けて、以下の2つの方法があります。

  1. 今のパソコンのOSをWindows10にバージョンアップ(置き換え)する。
  2. Windows10が搭載されているパソコンに買い替える。

1.ですが、以下を全て満たす場合にお勧めです。

  • 元のパソコンの性能がいい。
    CPUがCore i3以上で、メモリが4GB以上が最低条件だと思います。
    また、ハードディスクやSSDの空き容量が100GB以上ないと、アップデートはうまくいきません。
  • なるべく安く済ませたい。
  • パソコンのデータ移行やセットアップをなるべくやりたくない。

この場合、Windows10に無償アップデートできる可能性があります。
無償アップデートできない場合は、Windows10のライセンスを購入してアップデートする必要があります。
無償アップデートが可能かどうかは、パソコンやライセンスの状態によりますので、個別に確認する必要があります。

なお、アップデートする際は、始める前にパソコン内のデータのバックアップを取ることを忘れずに。
アップデートの際に何か起きても、マイクロソフト社は保証してくれません。
アップデートが失敗する例もあるようですので、アップデートはくれぐれも自己責任でということになります。

2.は、1.の条件を一つでも満たさない場合、もしくは新しいパソコンに替えたいという方向けです。
この場合は特に注意する点はありませんが、セットアップの際に注意する点はいくつかあります。
例えば、インターネットバンキング等で決まったサイトにアクセスするための証明書をインストールしている場合は、新しいパソコンで再インストールする必要があります。
銀行によりインストール方法が異なるので、分からない場合は銀行のインターネットバンキング専用の問い合わせ窓口に問い合わせてください。

まとめ

なぜマイクロソフト社は新しいWindowsを出すのか?ということに対する私なりの答えは、
「古いWindowsでは、日々生み出される新しいウイルスやインターネットの脅威に対応するのが難しい」
ということかと考えています。
穴がたくさん空いているものをふさぐなら、新しく穴が無い物を作った方が早いし安全、ということかと思います。

車に例えると、1970年代のコンピュータ制御されていない車に、スバルのアイサイトのような安全装置をつけようと思っても難しい、というのと同じようなことです。

Windows7のサポート終了まで1年を切っていますが、どんな対策を取るにも余裕を持って行う方が、色々な手段を採ることができます。
もちろん弊社でもお手伝いできますので、お困りのことがありましたらお声かけいただければと思います。

ぜひ、お早目の対策をお勧めします!