中小企業こそ「クラウド」を積極活用しましょう!

【2018/11/19】
ここ数年で、中小企業のお客さまの間でもクラウドの利用がかなり浸透してきました。
弊社で請け負うシステム開発はほぼ全て中小企業のお客さまに対してですが、何らかのサーバーが必要な場合は『クラウド』を利用するケースが多くなってきました。

そこで今回は、クラウドを中小企業の中で利用することを想定してお伝えしてみようと思います。

そもそも『クラウド』って…?

インターネット経由でIT関連の様々な仕組みを、必要な時必要な量随時利用できるサービスの総称です。
例えば仮想サーバーやデータベース、ネット上のストレージ等です。
最近は「AI(人工知能)」もクラウドで利用できるようになってきました。

また、この定義に照らせば「Google Apps」や「Office365」もクラウドと言っていいと思います。

利用料は月毎に精算して後払いにすることも可能ですし、事前にクレジットしておいた金額の中でクラウドを利用することもできます。

クラウドのメリットとデメリット

中小企業の皆さまにとっては、システムに掛かる固定費や保守に関する費用をできるだけ下げたいというのは、当然のことかと思います。
この点を中心にクラウドのメリット・デメリットを挙げてみます。

【メリット】

  • ハードウェア(特にサーバー類)の初期投資費用が掛からない。
  • 多くの場合、サーバーにインストールするOS(Windows Server)やソフトウェア(データベース等)のライセンス料も月額の利用料に含まれている。
  • 機器の設置スペースが要らない。
  • ハードウェアの故障を心配しなくても良い。
  • 機器を資産計上する必要が無く、月々の利用料を支払うだけで利用できる。

【デメリット】

  • インターネット上でのサービスのため、インターネット回線が切れたら使えなくなる。
  • (上記に関連して)インターネットの品質がクラウド利用の快適性に影響するので、インターネット回線の二重化や高速化により、通信費は増加する傾向がある。

クラウドの利用場面を考えてみましょう

だいたい、以下の2つに集約されると思います。

  1. 自社に設置されていた物理サーバーをクラウドに移行
  2. 新たなシステムを構築する際に、クラウド上にアプリケーションを構築

1.は、ファイル共有やファイルバックアップ用としてサーバーを利用している場合です。
このような利用を行う場合は、クラウド上に「仮想サーバー」を立てて、今まで物理サーバーで行っていたのと同様の設定を行うことになります。

クラウド上、すなわちインターネット上にサービスが設置されていると言っても、セキュリティの都合で社内ネットワークからのアクセスだけにしたいということは普通にあることです。
そのような場合は「VPN」(ヴァーチャル・プライベート・ネットワーク)を構築することで、社内からのアクセスのみに制限することができるので安心です。

2.の場合は、各社によって名称は異なりますが「データベースサービス」や「Webサーバー」といったような、事前設定済みのサービスが用意されています。

今までだと全て自前で機器やソフトを用意し、自分たちで機能のインストールや設定を行うので、利用までにかなり時間がかかっていました。一方クラウドでは、これらの機能を直ちに利用できるので、時間と作業工数が大幅に削減できます。

セキュリティ面での心配は?

少し前までは、よくお客さまから
「インターネットなんかにウチの大事なデータを置いておけるか!」
なんで言われていました。

でも考えてみてください。
自社事務所内にサーバーがあるのと、物理的な入室制限のあるセンターにサーバーがあるのでは、どちらがより強固でしょうか?
また、自社のネットワークに外からハッキングするのと、専門のセキュリティ担当者がいるセンターに外からハッキングするのでは、どちらが難しいでしょうか?

このように考えると、クラウドの方が安全である可能性が高いことが理解できると思います。

最後に

いかがでしたでしょうか。
ここ数年でクラウドは、特に中小企業の皆さまが積極的に利用すべきサービスになってきたことをご理解いただけたかと思います。

クラウドを導入しようと思われましたら、お付き合いのあるシステム開発会社やベンダーにお問い合わせいただければ、円滑に導入が進むかと思います。
また、弊社でもクラウド導入の実績は多くありますので、お気軽にお問合せいただければ幸いです。